約束の地

大げさに書くほどのことではないのだが、僕のスノーボードには行かなければならない

場所がある、それは長野、北海道、そして東北なのだが中でも八甲田山は

僕のバックカントリースノーボードの原点である場所で、山でのマナーからスノーシューの穿き方

歩き方まで基本を教えられた山だ30年近く通っているが、人の数の増加や

ガイドさん達の頭に雪ではない白いものが増えたり自分もビーニーが手ばばせなくなったり

などなど少しは変わった部分も有るが、素晴らしい雪と斜面、林間の美しさ、ガイドさんの変わらぬ笑顔

染み渡る温泉など八甲田山の魅力は輝き続けている

今年もこの約束の場所に戻ってこれた、昨シーズンはあまりの雪のなさに八甲田山もこんなことがあるのか

と驚いたが、今年行ってみれば、いつもよりは少い物の十分な粉雪が迎えてくれた

この山は独特の地形を持っていてピークからのメローな大斜面からの長い林間の沢そしてこれまた

沢越えを繰り返すトラバースと比較的に傾斜がゆるい深雪がメインになるため

突破力を持っていてなおかつ小回りのきく板が必要になるのは必然だろう

この冬に限定で発売された幻の逸品 GENTEMSTICK IMPOSSIBLE 186 HAKKODA LIMITED と

SPEEDMASTER 172 HAKKODA LIMITED は八甲田山ガイドクラブのGENTEMライダー 相馬隊長が

好んで使用する2機種なのだ、相馬さんはこの2本を使い分けながらほぼ毎日山でテストを繰り返し

ガイドをこなしている、このリミテッドを作るにあたり、一番気に入った年のモデルの調子を再現した

と聞いている、ガイドクラブにお世話になられた方がたはチャンスがあれば、この2本を見て

許されれば触ってみてほしい、きっと欲しくなってしまうはずだから

気心知れた仲間たちとこの山の斜面と沢の地形を共有できることは最高の喜びだ

まだ素晴らしかった雪の感触が余韻となり残っているまた来シーズンこの約束の山を滑る為に

仕事をこなし生活していくのだ、まだこの山の魅力を知らない仲間たちにも伝えていきたいと

思っているが人が増えてしまうと、パウダーが減ってしまうなと貧乏根性が顔を出して

全くいつまでたっても達観できない自分に苦笑いした   peace